下鼻甲介粘膜焼灼術(コブレーター下甲介粘膜焼灼術)(高周波手術)
ENTECコブレーター2 サージェリー システム
(以下コブレーション)を使用した手術方法です。
適応疾患:アレルギー性鼻炎(通年性アレルギー性鼻炎、花粉症、血管運動性鼻炎)
肥厚性鼻炎 慢性副鼻腔炎 好酸球性副鼻腔炎
治療効果:@特に鼻閉の強い症状の方に効果的です。
術後1ヶ月では、97%の人に効果がみられ、1年後でも76%の方に効果が持続しています。
Aくしゃみ、鼻水は、
術後1ヶ月何れも66%の人に改善がみられ、術後2年後では、それぞ
れ65% 71%と改善が得られています。
術後2年でも、良好な結果が維持されています。
手術:侵襲が少なく外来での治療が可能です。
高周波電流を用いて粘膜にプローブの先端を挿入し低音で粘膜固有層を
処理するため、下鼻甲介粘膜表層の損傷を抑えながら、下鼻甲介部を
変性させます。

術後:@患者さんの中には、術後1周間
は、慢性的な鼻詰りや鼻漏(鼻汁)が続く方もいます。
A術後、1週間は鼻を強くかむことを避けて下さい。
B術後、患者さんの中には、微量の出血が見られる場合もあります。
C術直後の腫れは、5~7日以内で和らぎ通常の生活や食事摂取が出来るようになります。
D鼻組織の変性により、生体内に自然吸収され、個人差はありますが、
術後約数週間~数ヶ月で収縮効果が期待できます。
手術費用:健康保険が適用されます。
両側8,730円
手術方法:局所麻酔下で行います。
1. 5000倍エピネフリンと4%リドカインを浸したガーゼに15分間表面麻酔を行います。
2. 1%エピネフリン入りリドカインを下鼻甲介粘膜下に注射し、浸潤麻酔を行います。
3. 十分麻酔が効いたことを確認後、1~3箇所にプローブを挿入、下鼻甲介粘膜下を焼灼
します。

コブレーターを使用した他の手術適応疾患
1.鼻茸(鼻ポリープ)
鼻茸によって鼻閉がが強い方でコブレーター手術で鼻茸を縮小させ、鼻閉を改善させます。
2. 口蓋扁桃肥大の縮小
3. アテノイド増殖症、口呼吸、いびき、習慣性で滲出性中耳炎
アデノイド増殖症が原因と考えられるが、症例が手術対象である。
内視鏡下で行います。 アデノイド増殖症が原因で、上記症状の改善を得る目的の手術である。
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