パレスクリニック

  Human Growth Hormonn HGH (ヒト成長ホルモン)

概要:
 現在、ヒト成長ホルモンは遺伝子工学的に作られていて、分子構造は自然のヒト成長ホルモンそのもので、しかも純粋です、適用は現在のところ注射で行なわれます。

作用機序:
 進行性の脱毛症の多くは繰り返される免疫反応により、または毛包細胞自体の老化により毛包が小さくなり軟毛化を起こしている状態ということができます。
 HGHは、全身で、特に肝臓でIGF-1の産生を促進し、そしてIGF-1は各組織における細胞の増殖・分化を促進します。毛包におけるこの増殖・分化の促進作用が毛包のサイズを改善して毛の質量増加をもたらします。そういう意味では発毛というより育毛効果と言えるかも知れません。
 ただしHGHはその他にも、毛包に限らずすべての器官・組織での若返り作用があり、それらの結果として発毛・育毛が起こってくるのかもしれません。

副作用:
 少数で浮腫、関節痛と手根管症候群の報告があるが、血中濃度がその時点での個体としての理想的濃度であるように管理されれば、副作用はないと考えられます。

欠点:
 適用が現在注射によることと、薬自体が高価であることです