パレスクリニック
Topical Spironolactone
- スピロノラクトンは、30年以上前から現在まで、降圧利尿剤として広く使用されてきた薬剤である。 最近では、女性の多毛症にも使用されている。 多毛症に使用する場合は、テストステロンによって促進される体毛部位(胸部、顔面等)に使用される。 すなわち、にスピロノラクトンには、有効な抗アンドロゲン作用があり、いわゆる体のムダ毛の除去に使用されてきた。
- 頭頂部は、DHTにより影響を強く受けやすい場所であるので、スピロノラクトンにはまさにその逆の効果がある薬剤である。
- 局部的に投与する場合では全身的副作用はほとんど生じない。 したがってスピロノラクトンの局部使用は、全身的副作用を起こすことなく、よりよい発毛作用をもたらす。 12年間、スピロノラクトンを使用した報告では、全く副作用は起こらなかったとのこと、 私自身の経験では、5%ミノキシジル、0.25%のRetinotic Acid、2%のスピロノラクトンの局所コンビネーション液の使用経験での効果は、5%ミノキシジル局所治療とFinesteride1mg経口投与併用治療の効果を比較すると、その効果は同等であった。 又、スピロノラクトンには抗アンドロゲン作用の他にもそのレセプターサイトでDHTに対して競合する有効なインヒビターとしての作用もある。
- スピロノラクトンには、効果的にその毛包のレセプターサイトにDHTが付着するのを効果的に抑制する作用があり、 その結果として毛包の萎縮が起こらないので正常のサイズまで成長することができる。
- Finesterideは、使用方法を誤まると多くの患者でやっかいな副作用が起こることがある。 DHTの形成を阻害するが、スピロノラクトンは血中のDHT濃度を減少することなくその作用を発現する。
- 0.01%〜5%の濃度でその効果が発現される事が報告されている。
- 発毛の成熟も良くなり70〜75%に有効であった。
- スピロノラクトンは元来悪臭があり、溶解した状態では不安定である為に、我々の作ったR&Dは安定した状態を保つことが出来るが、異臭がある為にその他の容器と同じ所に保管すべきでない、他の薬剤に含有させることも出来ない。