足の甲の血管が浮き出ている?|しこり、痛み、痒みがある場合の対処法

静脈瘤と似ている疾患

「足の甲の血管がなんか浮き出てる?」

「なんだかしこりがある…押すと痛いし…」

といったこれらの症状は、ガングリオン、静脈炎、腱鞘炎、外反母趾などの状態から生じることがあります。これらの状態を理解し、適切な治療を受けることが重要です。

この記事では、足の甲の血管が浮き出ている場合や、足の甲にできるしこりや痛み、痒みの原因と、その対処法について解説します。

足の甲にあらわれるしこり・痛み・痒みを症状別に解説!

では、足の甲にあわられる状態からどんな症状が考えられるか解説していきます。

ぜひ、ご自身の足の症状に当てはまるものがないかチェックしてみてください。

足の甲にしこり‐ガングリオン

ガングリオンは関節や腱に発生する良性の嚢胞で、ゼリー状の液体が入っています。

足の甲にしこりとして現れ、痛みを伴うこともあります。

対処方法
  • 経過観察: 痛みがない場合や症状が軽い場合は、経過を観察します。
  • 穿刺吸引: 液体を抜き取る方法もありますが、再発することがあります。
  • 手術: 繰り返す場合や痛みが強い場合は、手術で除去することが考慮されます。しかし、この場合も再発することがよくあります。

足の甲に黒ずみや血管が浮き出る‐静脈炎・血栓

静脈炎や血栓は、血管に炎症や血栓が発生し、しこりや痛み、あるいは痒みを引き起こすことがあります。

これは表在性の血栓性静脈炎、静脈血栓症と呼ばれる状態です。

ほとんどの場合、過去に足の外傷や骨折、植皮などの既往や基礎疾患があり、元々静脈の還流に異常がある方に発生します。

対処方法
  • 血液検査と画像検査: 診断のためには超音波の検査が重要です。
  • 非ステロイド性消炎鎮痛薬: 急性期は疼痛・炎症が強く、炎症を抑えるために使用されます。通常、血栓を溶かす薬は不要なことが一般的です。
  • 圧迫療法: 弾性ストッキングや圧迫療法を用いて、血流を改善します。

足の腫れ‐腱鞘炎

腱鞘炎は腱が炎症を起こして腫れる状態で、足の甲にしこりができることがあります。

特に足を使いすぎた場合や特定の動作を繰り返した場合に発生しやすくなります。

対処方法
  • 安静とアイシング: 痛みがある場合は足を休め、アイシングで炎症を抑えます。
  • サポーターやテーピング: 足の動きをサポートし、負担を軽減します。

足の甲やしこり‐外反母趾

外反母趾により足の甲に負担がかかり、しこりや痛みが生じることがあります。

特に靴の影響で足に圧力がかかる場合に悪化します。

対処方法
  • 適切な靴の選択: 足に合った靴を選び、外反母趾の進行を防ぎます。
  • 矯正器具の使用: 外反母趾用のサポーターやインソールを使用し、足の形を整えることが有効です。

他にも足の甲以外に気になる症状があればこちらも参考にしてみてください。

足の甲にしこりや痛みがある場合は医師の診察を受けるようにしましょう

足の甲にしこりや痛みがある場合は、一度、医師の診察を受けることが大切です。

血管に沿って痛みがある場合は血栓の可能性もあり血管外科や皮膚科、それ以外の場合は通常、整形外科が対応することになります。

本記事を最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。
困っておられる御本人様はもちろん、周りの方にもし思い当たる症状の方がいらっしゃるようであれば記事をシェアしていただけますと幸いです。
健康の土台は足にありますもし当院への受診の御希望がございましたら、お気軽にご相談ください
患者様一人ひとりの状態に合わせて、検査から治療まで誠実に対応させていただきます。

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